肺高血圧症治療ガイドライン(2012年改訂版)
Guidelines for Treatment of Pulmonary Hypertension(JCS2012)
 
 呼吸機能検査所見は肺高血圧症の原因となった基礎疾患により異なり,IPAH/HPAHでは典型的には拡散障害を伴った軽度から中等度の拘束性障害で,症例によっては残気量の増加と最大換気量の減少がみられる場合がある.また,COPDに伴う肺高血圧症では閉塞性換気障害が主体となる.SSc に伴うPAHでは発症前からの一酸化炭素肺拡散能力(DLCO)低下が指摘されており発症予測因子として注目されている33)
6 呼吸機能検査
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